ワシらの時代は、不平不満を口にすると殴られたもんじゃ。
今の若いもんは、その意味を全く考えようとせん。
古き悪しき習慣くらいに思っとるじゃろう。
物事には、意味がある事を考えようともせん!
情けない事じゃ。
不平不満を口にし出すと、それが癖になるわい。
ふっと気づけば、なんだ、かんだと愚痴だらけ言うタワケ者に成り下がっちょる。
そして、そんな自分に気付けんくなる。
タワケ者になってしまうから、何でも自分が正しいと勘違いしよる。
今度は何かにつけて否定批判をするようになるわい。
問題は、その後じゃ!
否定批判も癖になり、周りを否定批判する事で自分自身の心を保つようになる。
自分の周りに「悪」を作り出す事で、自分を「善」にするわけじゃ。
これは、人の性じゃ。
誰だって、こうなってしまう可能性を秘めとるんじゃ。
ワシらの時代は、それをよう知っとったから
どれだけ理不尽な事をされても、自分自身を戒めたわい。
自分に徳がないから、嫌な事が起きるとそう教えられたわ。
実際に皆が皆、徳を積む事で、戦後の日本は発展したしのう。
ワシも徳を積んだおかげで、幸せになれたわい。
何かの不祥事があると皆「不徳の致す所です。」と言うじゃろう!
これは、大自然の法則じゃ!
どんな現実を突きつけられても、そこかには必ず学ぶものがあり
出来事ひとつ一つが、ワシらの教科書じゃ!
人とは、常に教えを乞う立場にあり
不平不満や否定批判はそれを放棄する事になる。
人生を放棄する事に等しいんじゃ。
不平不満を言わない、否定批判をしない、と言う事は
目の前に起きる出来事から、学ぶ姿勢を忘れるな!という事なんじゃ。